サマリー

10月初めの米国債市場は、景気の加速を示す米国経済指標やジェローム・パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長のタカ派的発言に反応し、利回りが急上昇した。しかしその後、多くの米国企業からの決算発表が失望的な内容となったことから米国株式市場が大きく調整し、それを受けて米国債利回りは大幅に低下した。投資家心理が弱気に転じるなか、新興国債券ファンドからの資金流出が加速した。