ETFの3つの価格「取引所価格・基準価額・インディカティブNAV」

ETFの3つの価格

  • 2022年8月18日

ETFの特徴のひとつは、株式のように証券取引所で売買できることです。ETFを証券取引所で売買する際には、取引所価格で売買が行われますが、ETFには、ほかに2つの価格があります。今回はETFの3つの価格についてご説明します。

取引所価格

・証券取引所で売買された価格。その時点の売り手と買い手が約定した価格。

・証券取引所の取引時間帯にリアルタイムで変動する。

基準価額

・ETFの単位口数当たり(1口、100口など)の純資産額。ETFの保有資産を評価日の価格(原則:直近終値)で評価し直して、未収入金や費用を勘案して算出される。

・大口投資家が設定と解約(一部のETFは交換と言います)をする際に使われる価格。

・算出は1日1回、夕方以降にETFの運用会社が公表する。

インディカティブNAV(iNAV)

・ETFのリアルタイム理論価格、理論的な現在値。

・前日に計算された基準価額(単位口数当たりの純資産価額)を土台に、ETFの保有資産を現在の時価で評価し直した価格。

・ETFを市場で売買しようとした場合の目安として活用され、ETFが割高か割安で売買されているかの参考とされる。

・専門の会社が算出、公表を行う。

・すべてのETFで、インディカティブNAVの公表が行われているわけではない。

・「iNAV(アイナブ)」と呼ばれることもある。

まとめ

           
取引所価格基準価額インディカティブNAV
(iNAV)
概要 証券取引所で売買された価格 単位口数当たり(1口、100口など)の純資産額ETFの理論的な現在値
更新タイミング 証券取引所の取引時間中 1日に1回(夕方以降に公表)証券取引所の取引時間中(15秒おき)
算出者 証券取引所 ETFの運用会社算出の専門会社
補足 売買量が少ない場合などは、価格がつかないこともある。 ETFの発行市場で、大口投資家の設定・解約(交換)の際に使われる。市場価格と比較して割高か割安かの参考にされる。


ETFの3つの価格を確認するには?

日興アセットのETFの各商品ページでは、ETFの取引所価格・基準価額・インディカティブNAVを掲載しています。
*一部のETFではインディカティブNAVを算出・公表を行っておりません。

例:上場S&P500米国株(銘柄コード:1547)の基本情報

上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(愛称:上場S&P500米国株)
商品概要(手数料等)/留意事項(リスク)

▼PC(デスクトップ)

上場S&P500米国株(銘柄コード:1547)の基本情報(デスクトップ)

▼スマートフォン

上場S&P500米国株(銘柄コード:1547)の基本情報(スマートフォン)

*上記画像のデータは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。

また、取引所価格のチャートもご確認いただけます。

上場S&P500米国株(銘柄コード:1547)の基本情報(取引所価格 チャート)

*上記画像のデータは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。