楽天証券ETFカンファレンス2020 回答集

QAイメージ

  • 2020年12月3日

2020年11月28日にオンライン開催された「楽天証券ETFカンファレンス2020」において、当社に寄せられた投資家の皆様の質問にお答えしました。


Q.国内2568、2569*は、米国のQQQに対してどのようなメリットとデメリットがあるんですか?

メリット、デメリットについて順にご回答します。

メリット

2568、2569のような国内籍ETFは、日本株と同様に東京時間で売買取引ができ、取引通貨は日本円になり資産管理が容易です。確定申告なしで、アメリカでかかる分配金への課税を日本の源泉税(所得税の範囲)で減額調節します。取引所売買単位は10口単位で、約22,000円※からのご投資ができ、QQQより少額からの投資が可能です。(11月30日時点)

*2568:上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし、2569:上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジあり

デメリット

QQQはナスダック100ETFの大御所ともいえ、20年以上前に上場しています。
一方、2568、2569は2020年9月に立ち上げていて上場から間もないこともあり、売買代金や純資産残高がQQQと比較して見劣りします。しかし、売買代金や板の厚さの向上のため、東京証券取引所の「スポンサードマーケットメイク制度」に参加していて、今後のさらなる流動性向上を目指しています。

※マーケットメイク制度:東証では、国民の安定的な資産形成に対する重要性が高まっていることを背景に、少額分散投資に資する商品の一つである、ETFの流動性を向上させるために、2018年7月より導入された制度で、マーケットメイカーに常に注文を提示するよう義務付けています。スポンサードマーケットメイク制度は、運用会社が東証の制度にインセンティブを上乗せすることで、より確実に、より大きな量の注文が提示されるよう、マーケットメイクを強化できる制度です。

Q.DRIPs希望

お取引のある国内の証券会社の対応次第となります。
本イベントでは、ETFの積立投資をご希望されるご投資家の意見を多く拝見しました。
業界全体で、分配金再投資(DRIPs)や積立投資など、投資の継続のしやすさを意識したサービス面の拡充が進むことをETFの発行会社としてもサポートしてゆきたいと思います。

Q.ザラ場中の売買の動きって、先物見て動く感じなんですかね。

ザラ場*中の売買の動きは、NASDAQ100指数の先物価格、為替ヘッジなしは米ドル円の為替の値動きも織り込みながら連動しています。

*寄り付きと引けの間の取引や時間のこと

Q.二重課税調整とは何ですか?

2020年1月1日から始まった海外資産に投資する際に投資家に支払われる分配金に対する制度です。二重課税調整制度は、ETFや投資信託が対象です。 NASDAQ100指数に連動するETFの場合、確定申告なしで米国現地での配当金課税分は日本でかかる所得税の範囲で税額が控除される制度です。

詳細につきましては、日本証券業協会のサイトより引用いたします。
投資信託等の二重課税調整制度開始のご案内

”外国株式への投資から得た利益が分配金に含まれている場合には、その投資信託等が外国において徴収された納税額(外国所得税額)と、お客様が受け取る分配金に対する所得税等で、二重に課税が行われている状態にありました。
これについて、証券業界は改善を要望していたところ、2020年1月1日より外国所得税額を考慮して所得税等が課されることとなりましたので、制度の概要についてご案内いたします。
なお、この二重課税調整措置について、お客様で必要な手続きはなく、2020年1月1日以降に支払われる投資信託等の分配金に対して、自動的に適用されます。”

Q.NASDAQ100指数に連動するETFの流動性が気になるところですね。

このETFはスポンサードマーケットメイク制度を採用し、今後のさらなる流動性強化に努めてまいります。

※マーケットメイク制度:東証では、国民の安定的な資産形成に対する重要性が高まっていることを背景に、少額分散投資に資する商品の一つである、ETFの流動性を向上させるために、2018年7月より導入された制度で、マーケットメイカーに常に注文を提示するよう義務付けています。スポンサードマーケットメイク制度は、運用会社が東証の制度にインセンティブを上乗せすることで、より確実に、より大きな量の注文が提示されるよう、マーケットメイクを強化できる制度です。

Q.各証券会社でNASDAQ100指数関連のETFを扱っているようですが、パフォーマンスは違ってくるものなのでしょうか?

ETFの連動対象指数が、為替ヘッジありか、為替ヘッジなしかに留意する必要がありますが、連動対象指数が同じものであるとした場合、おおむねパフォーマンスは似たようなものになります。  
ただし、信託報酬などのコスト差異が、特に分配金込みのパフォーマンスの差として表れてくることがあります。

Q.日興さんのETFは売買最低単位がとても高い銘柄が多いのですが、どんな理由がありますか?

ETFの運営には、どうしてもコストがかかってしまいます。たとえば分配金のお知らせの通知などです。
売買最低単位が小さいと、投資家の売買のし易さに資するのは重々承知していますが、どうしてもそのようなコストを賄いきれないことになることがあり、ETFの運営を継続してゆくためにも売買最低単位を引き下げきれないことがあることをご理解いただければと思います。

Q.同じ指数に連動するETFが複数あるのは何故ですか?

同じ指数に連動するETFが複数ある理由ですが、投資家ニーズがあるからです。運用会社各社は投資家ニーズにお答えしたいですし、投資家はブランドやETF間の優劣を比較して投資したいということもあろうかと思います。自由競争の帰結かと思います。

Q.GAFAM*のような規模の会社が半分を占めるNASDAQ100が、これまでと同じペースで成長するものでしょうか?

将来のことは言い当てることが難しいのですが、会社は付加価値を生み出す(成長する)ために、資本を調達して生産、販売、サービスの提供を行います。指数(市場)全体では成功する会社もあれば失敗する会社もあります。全体としては成長してゆくということに投資するのが、指数に連動するETF投資の本質かと思います。

*GAFAM(ガーファム):巨大IT企業5社、グーグル(持株会社アルファベット)、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトの総称です。

Q. 一般的には為替ヘッジなしを選んだほうが無難という理解でしたが、ヘッジありを推される理由はなんでしょうか。結局どういう基準でどっちを選べばいいのかをもっと知りたいです。

為替ヘッジあり・なしは各投資家の投資方針、お好みによります。
為替ヘッジなしは、NASDAQ100の動きに加えて円ドルの為替変動分が織り込まれますので、指数の上昇と円安が重なるとパフォーマンスが良くなります。一方、為替ヘッジありは指数の上昇部分のみとなります。しかしながら、為替ヘッジありの方が、指数の動きとの連動性が把握しやすいかと思います。
ただし、為替のヘッジコストがかかっている点には注意が必要です。ヘッジコストは、日米の短期金利差等から算出しています。米国より日本の金利が低い等の場合はヘッジコストが発生します。

▶【ETF用語集】為替ヘッジ

Q.どんな指数があるのか不明。どこかに一覧でまとめていますか?

日興アセットマネジメントでは、各ETFの商品ぺ―ジ上部と商品概要の『投資対象』に指数名を載せていますが、一覧ではないため、ご不便をおかけして申し訳ございません。いただいたご意見をもとに、指数の一覧表を作成しましたので、ご参考になれば幸いです。

連動対象指数一覧

なお、東証のホームページにある「ETF銘柄一覧」では、表の一番左側の『対象指標』がそれぞれのETFの投資対象の指数の名称がご確認いただけます。
ETF銘柄一覧 | 日本取引所グループ - 東京証券取引所

▶【ETF用語集】インデックス(指数)



2568 - 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし
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