【用語集】インデックス(指数)

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  • 2020年6月11日

インデックス(指数)とは

投資や金融の分野において「インデックス(指数)」とは、ある一定のルールに従って選んだ対象から計算された数値のことを言います。市場の動きを知るための“モノサシ”として活用されています。

【動画】動くETF学習帳 指数とは?

インデックス(指数)についてシンプルに解説します。



私たちがよくニュースなどで耳にする指数には、日本の代表的な株価指数である日経平均株価やTOPIXがあります。アメリカの代表的な株価指数であるNYダウやS&P500なども有名な株式指数です。

TOPIXの推移

TOPIXの推移

S&P500の推移

S&P500の推移

TOPIX:1968年1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化
S&P500:1957年3月4日にスタンダード&プアーズにより現在の形で算出開始(1941年から1943年における平均指数を10として算出)

※信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成
※グラフおよびデータは過去のものであり、将来の運用成果などを約束するものではありません。

インデックス(指数)にはどんな種類があるの?

では、市場にはどんなインデックス(指数)があるのでしょうか。

世界の株式市場にはそれぞれに代表的な株価指数があり、その市場の株価状況を見る“モノサシ”として、国内だけでなく、海外の投資家にも活用されています。世界の株式で構成された指数や、先進国や新興国で構成された指数など、株価指数には非常に多くの種類があります。

また、株価指数だけでなく、債券やREITの指数、最近ではESG*の指数も開発・算出されています。

*ESG:投資のプロである機関投資家が、企業の持続的な成長を E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)の視点から精査して銘柄を選び、投資開始後も投資先と対話を続けていくことをESG投資と呼びます。

株価指数
市場別・外国株・業種別・規模別・テーマ型・レバレッジ型・インバース型・ESG・スマートベータ*

*スマートベータ:市場全体の平均などを表わす従来の指数とは異なり、銘柄の特定の要素に基づいて構成された株価指数をいいます。

債券指数
国債、社債(国内・海外)など

REIT(リート、不動産投資信託)指数

市場別(国内・海外)など

商品指数

金・原油など

株価指数の2つのタイプ 「株価平均型株価指数」と「時価総額加重型株価指数」

株価指数には、大きく分けると「株価平均型株価指数」と「時価総額加重型株価指数」の2つの種類があります。この2つは算出方法によって分類されています。

株価平均型株価指数

株価の平均とは、例えば日経平均株価であれば、基本的には指数を構成する225銘柄の株価の平均値です。日経平均株価やNYダウ工業株30種平均などは歴史が古く知名度が高いことから、ニュースなどでの紹介にも用いられています。また、単位が「円」や 「米ドル」などその国の通貨で表示されており、投資家のみならず一般の方にも親しまれています。

なお、「構成銘柄の株価の平均」であることから、株価の高い銘柄(値がさ株)の株価変動が指数に与える影響が大きくなります。

時価総額加重型株価指数

時価総額とは、株価に企業の発行している株式数を乗じて算出するものです。時価総額の変化とは、指数を構成する企業の時価総額の合計を基準日となる一時点の時価総額合計との比較を示します。そのため指数は「ポイント」という単位で表示されます。ちなみに、世界の多くの株価指数が「時価総額加重型」です。

なお、「時価総額」をもとに指数が算出されていることから、時価総額の大きな銘柄の株価変動が指数に与える影響が大きくなります。

指数(インデックス)は誰が計算しているの?

指数は、証券取引所、新聞社、専門的に指数の算出を行う指数会社によって算出・公表されています。

日経平均株価は、1950年に日本経済新聞社によって算出が開始されました。アメリカのNYダウとS&P500 は同じ指数会社であるスタンダード&プアーズによって、算出・公表されています。

世界の代表的な指数を見てみましょう。

代表的なインデックス(指数)

指数名 投資先
資産・国(地域)
算出会社 構成銘柄数
算出の種類
TOPIX(東証株価指数) 株式・日本 東京証券取引所 東証一部の全銘柄約2,000銘柄
時価総額加重平均型
日経平均株価 株式・日本 日本経済新聞社 東証一部の代表的な225銘柄
株価平均型
ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ) 株式・米国 スタンダード&プアーズ 米国を代表する30銘柄
株価平均型
S&P500 株式・米国 スタンダード&プアーズ 米国を代表する500銘柄
時価総額加重平均型
CSI300 株式・中国 中証指数有限公司 上海と深センの取引所に上場するA株300銘柄で構成
時価総額加重平均型
MSCI ACWI ex Japanインデックス 株式・グローバル(除く日本) MSCI Inc. 日本を除く先進国・新興国の株式総合投資収益を時価総額比率で加重平均した指数。約2,300銘柄
時価総額加重平均型
東証REIT指数 REIT・日本 東京証券取引所 東証に上場するREIT全銘柄63銘柄
時価総額加重平均型
FTSE世界国債インデックス(除く日本) 債券・先進国 FTSE International Limited、FTSE Fixed Income LLCまたはその代理人によって計算 先進国中心の国債約450銘柄
世界主要国の国債の総合投資利回りを各市場の時価総額で加重平均した指数
時価総額加重平均型

*2020年5月29日時点
※信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成

インデックス投資とは

インデックス投資(インデックス運用)とは、インデックス(指数)に連動する投資成果を目指す運用です。
対象指数と同じ銘柄・比率で株式や債券を保有する方法や、定量的な分析によってその株式や債券の保有比率を工夫する方法、また派生商品を使う方法で、指数の動きへの連動を目指します。市場平均並みの投資収益の確保を目標としています。
インデックス投資は、インデックスに連動する投資信託(インデックスファンド)やETF(上場投資信託)で始めることができます。

インデックス運用とアクティブ運用

インデックス運用は、パッシブ運用とも呼ばれます。一方、市場平均以上の投資収益の確保を目標とし、調査や分析により投資銘柄を選別し投資する投資手法は、アクティブ運用と呼ばれます。アクティブファンドでは、指数は運用のモノサシ(ベンチマーク)として使われています。

インデックス投資のメリット・デメリット

投資信託やETFを活用したインデックス投資にはメリットとデメリットがあります。

メリット

・代表的な株価指数であれば、ニュースなどで確認することができ、値動きがわかりやすい。
・インデックス(指数)を構成する複数銘柄に投資をするため、簡単に分散投資ができる。また、少額から分散投資が可能。

デメリット

・市場のモノサシであるインデックス(指数)への連動を目指すため、アクティブ運用が目指すような市場平均以上のリターンは期待できない。また、市場全体が下落傾向の場合は、インデックス(指数)も下落するため、投資しているインデックスファンドも下落する。

当サイトでは、指数についての解説も行なっておりますので、ぜひご覧ください。

日経平均株価とTOPIXはどう違う?日本のETF市場の中心を担う2つの指数を大解剖!
S&P500とダウ平均の違いって?米国の2大株価指数を大解剖!

また、日興アセットでは様々な指数に連動するインデックスファンドをご用意しています。

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