Series4. ファンドの買い方・選び方
3. 主役はコロコロ変わるから
守りの発想だけでなく、広く網を張っておくという考え方もあり得ます。
1年単位でリターンが良かった資産順に並べたのが下の表。毎年の主役がコロコロと変わってきたことが分かります。もちろん単年勝負をしているわけではなく、長く持った後の2時点の変化率こそが大事なのですが、それでもこれだけ入れ替わりが激しいと、ひとつの資産に絞り込むのに勇気がいるのも事実です。
分散投資は一般にリスク分散の手法と考えられますが、「ひとつに絞れないから広く網をかけておくための分散」という考え方があっても良いかもしれません。その場合であっても、下表にあるような「均等分散」ではなく、株式を多めにしたりREITを少なめにしたりという「配分戦略」は欲しいもの。実はそれこそが、数あるバランスファンドの設計上の違いなのです。