Series4. ファンドの買い方・選び方

3. 主役はコロコロ変わるから
守りの発想だけでなく、広く網を張っておくという考え方もあり得ます。

1年単位でリターンが良かった資産順に並べたのが下の表。毎年の主役がコロコロと変わってきたことが分かります。もちろん単年勝負をしているわけではなく、長く持った後の2時点の変化率こそが大事なのですが、それでもこれだけ入れ替わりが激しいと、ひとつの資産に絞り込むのに勇気がいるのも事実です。

alt

分散投資は一般にリスク分散の手法と考えられますが、「ひとつに絞れないから広く網をかけておくための分散」という考え方があっても良いかもしれません。その場合であっても、下表にあるような「均等分散」ではなく、株式を多めにしたりREITを少なめにしたりという「配分戦略」は欲しいもの。実はそれこそが、数あるバランスファンドの設計上の違いなのです。

alt
期間:2011年~2024年(前年末と年末との比較によるリターン)
●日本株式:東証株価指数(配当込)、先進国株式:MSCI-KOKUSAI指数(配当込)、新興国株式:MSCIエマージング・マーケット指数(配当込)、日本債券:FTSE日本国債インデックス、先進国債券:FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし、円ベース)、新興国債券:JPモルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス・プラス(ヘッジなし)、世界REIT:S&PグローバルREIT指数(配当込)、分散投資:日本株式・世界株式・新興国株式・日本債券・世界債券・新興国債券・世界REITを均等配分し毎月リバランスしたものとして試算●MSCI-KOKUSAI指数(配当込)、MSCIエマージング・マーケット指数(配当込)、JPモルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス・プラス(ヘッジなし)、S&PグローバルREIT指数(配当込)は米ドルベースの指数を日興アセットマネジメントが円換算●信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成●データは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。