【ESGの要素を取り入れた東証初*のリートETF】上場インデックスファンド日経ESGリート

【ESGの要素を取り入れた東証初*のリートETF】上場インデックスファンド日経ESGリート

  • 最終更新日:2024年4月12日(公開日:2020年9月9日)

「上場インデックスファンド日経ESGリート(愛称:上場ESGリート)」は、日本経済新聞社が算出する「日経ESG-REIT指数」への連動を目指すETFです。東証上場のREIT(リート)ETFの中では初*となるESGのスクリーニングを取り入れたETF として、2020年9月7日に東京証券取引所に上場しました。

*日興アセットマネジメント調べ。

当ファンドは、日興アセットマネジメントが「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」を踏まえて定めた「ESG投信」です。

※詳細は、投資信託説明書(交付目論見書)をご参照ください。

日経ESG-REIT指数の特徴

日経ESG-REIT指数は、GRESBが行うESG評価 (GRESBリアルエステイト)を活用しています。

GRESB(グレスビー)とは?

GRESBとは、欧州の年金基金が中心となり2009年にオランダで設立された、不動産会社やREIT、インフラなどのESG評価を行う組織です。

GRESBの評価対象は多様化が進んでいますが、最も活用されているのはGRESBリアルエステイトと呼ばれる不動産会社やREITに対して行われるESG評価です。GRESBリアルエステイトには、2023年10月時点で2,084の不動産会社やREITなど(日本市場から135、うちREITは57)が参加しています。

<GRESBの主な評価の種類>

GRESBリアルエステイト:不動産会社やREITなどが評価対象 (参加者: 2,084 )

  • リアルエステイト評価:既存物件の運用が主な評価対象
  • デベロッパー評価:新規開発が主な評価対象
 

GRESBインフラストラクチャー:インフラファンドが主な評価対象 (参加者:172ファンド)
GRESB開示評価:上場会社・REITなどが対象 (対象者: 784 [リアルエステイト], 234 [インフラストラクチャー])

※GRESBより評価を受ける不動産会社やREITなどを「参加者」、GRESBに加盟してデータを活用する投資家を「投資家メンバー」といいます。


◆ GRESBが注目される理由

個別不動産を対象とした資産レベルの評価/認証制度としては、日本のCASBEE、米国のLEED、英国のBREEAM などありますが、不動産会社やREITなどを対象とした会社・ポートフォリオ単位でのESG評価としては「GRESBリアルエステイト」が事実上、唯一のものになります(2023年12月末時点)。

<不動産関連業界に対してESG評価を行う機関>

総合評価 エネルギー/温室効果ガスに特化
海外 日本 海外 日本
個別不動産を対象 ・LEED
・BREEAM
・NABERS
・CASBEE
・DBJ Green Building 認証
・ENERGY STAR
・EPC
・Green star
・BELS
・eマーク
不動産会社やREITなどを対象 ・GRESB - -

日経ESG-REIT指数の概要

GRESBによるESG評価に応じて設定する「ESG係数」を利用した時価総額×ESG係数ウェイト方式を採用しています。

◆ESG係数の決定

GRESBによるESG評価(GRESBリアルエステイト)において公表されたGRESBレーティング(グローバル順位による5段階評価、1~5スター)を活用して以下のように「ESG係数」が決定されます。GRESBリアルエステイトに不参加のJ-REITも含めて、東証に上場する全てのJ-REITを対象としています。

日経ESG-REIT指数は、東証に上場する全てのJ-REITを対象としており、GRESBリアルエステイトに不参加のJ-REITでも「ESG係数」は1.0 と決定され、日経ESG-REIT指数に組入れ対象になります。

ただし、日経ESG-REIT指数は、独自の流動性基準を設けており流動性が低い銘柄は除外されます。全てのJ-REITが指数に組み込まれるわけではありません。
(流動性基準については「日経ESG-REIT指数 と 東証REIT指数 の主な違い」の採用基準(流動性基準)をご参照ください)

GRESBレーティング(ESG評価)が高いほど指数組入れ比率が高くなるよう設計されています。

グローバル順位 GRESBレーティング ESG係数
上位1 ~ 20% 5スター 1.5
21 ~ 40% 4スター 1.4
41 ~ 60% 3スター 1.3
61 ~ 80% 2スター 1.2
81 ~ 100% 1スター 1.1
不参加 1.0

◆配分比率決定の概念(理解を深めるための簡単な例であり、実際とは異なります)

配分比率の決定に際して、各REITの時価総額に「ESG係数」を掛け合わせた時価総額×ESG係数ウェイト方式を採用しています。

配分比率決定の概念

【各銘柄への配分比率の決定】

  • 指数が対象とする全銘柄(例ではJ-REIT A~Fの6銘柄のみ)の時価総額(図表の①)を確認します。通常の時価総額加重型指数では、図表②のような配分比率になります。
  • 各銘柄のGRESBレーティング(1~5スター)に応じたESG係数(図表の③)を各銘柄の時価総額(図表の①)に掛け合わせます(図表の④)。
  • それらの結果(図表の④)に基づいて、各銘柄への配分比率(図表の⑤)が決定されます。
  • 図表⑥のように、通常の時価総額加重型指数に比べて、日経ESG-REIT指数はGRESBレーティングが高いほど、配分比率が高くなるように設計されています。

パフォーマンス

◆日経ESG-REIT指数の過去のパフォーマンス(2016年11月末~2023年11月末)

日経ESG-REIT指数のパフォーマンスの推移

※東証REIT指数(配当込)は当ファンドのベンチマークではありません。
※2016年11月末時点を1,000ポイントとして指数化して算出。
※出所:日経新聞社、ブルームバーグより日興アセットマネジメントが作成。
※グラフおよびデータは過去のものであり、将来の運用成果などを約束するものではありません。

◆年度別のトータルリターン比較

年度別のトータルリターン比較

※出所:日経新聞社、ブルームバーグより日興アセットマネジメントが作成。
※グラフおよびデータは過去のものであり、将来の運用成果などを約束するものではありません。

◆最大ドローダウン
日経ESG-REIT指数 -50.35%
東証REIT指数 -50.43%

※出所:日経新聞社、ブルームバーグより日興アセットマネジメントが計算。
※データ期間:2016年11月末~2023年12月末。

◆予想配当利回り
日経ESG-REIT指数 4.32% (指数ベース)
東証REIT全銘柄 4.33% (加重平均)

※出所:日経新聞社、2023年12月末時点。

2023年には約150機関の投資家がGRESBを活用

GRESBのデータを活用するためには「投資家メンバー」としてGRESBに加盟する必要があります。2023年には、投資先の選定や投資先との対話に GRESBデータ を活用する投資家メンバーは約150機関に上りました。2023年にGRESBに報告された運用資産総額は、リアルエステイトが7.2兆米ドル、インフラストラクチャーが1.6兆米ドル(2022年はそれぞれ6.9兆米ドル、1.7兆米ドル)となり、対象資産総額の増加とともに世界の年金や保険会社を中心にGRESBのデータ活用が進んでおります。

ノルウェー政府年金基金を運用するノルウェー中央銀行(Norges Bank)や、米国最大の公的年金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)なども投資家メンバーとして参加しており、2020年3月には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)もGRESBの投資家メンバーとなりました。

◆世界の年金基金ランキング トップ20

世界の年金基金ランキング トップ20

※出所:Wills Towers Watson, GRESB
※米国の基金のデータは2022年9月30日現在
※米国以外のデータは注記の無い限り、2022年12月31日現在
1:2023年3月31日現在
2:推定値
3:2022年6月30日現在
※円換算:2023/11/30時点の1USD=146.07円で円換算

J-REITに対するGRESBのESG評価

◆ J-REITの参加者数の推移

2023年のGRESBリアルエステイトには、54のJ-REITが参加しています(2023年12月末時点)。

J-REITの参加者数の推移

◆ J-REITに対するGRESBレーティング (直近6年)

4スター以上を獲得するJ-REITは増加傾向にあります。

J-REITに対するGRESBレーティング (直近6年)

5スター、4スター、3スター、2スター以下の銘柄

※出所:GRESB
※2023年に上場廃止となった3銘柄を除く
© [2023] GRESB. All Rights Reserved. The information contained herein: (1) is proprietary to GRESB and/or its content providers; (2) may not be copied or distributed; and (3) is not warranted to be accurate, complete or timely. Neither GRESB nor its content providers are responsible for any damages or losses arising from any use of this information.
© [2023] GRESB. 無断複写・転載を禁じます。ここに含まれる情報 (1)GRESBおよび/またはそのコンテンツプロバイダーが独占的に所有するものであり、(2)複製または配布することは禁じられており、(3)正確性、完全性、適時性を保証するものではありません。(3)正確性、完全性、適時性を保証するものではありません。GRESBおよびコンテンツプロバイダーは、本情報の使用から生じるいかなる損害または損失に対しても責任を負いません。

日経ESG-REIT指数と東証REIT指数の主な違い

名称 日経ESG-REIT指数 東証REIT指数
算出方法 時価総額×ESG係数ウェイト方式 時価総額加重方式
対象銘柄 東証に上場する全REITが対象。ただし採用基準を満たす銘柄のみ 東証に上場する全REIT
新規採用銘柄 原則として毎年11月末 新規上場日の翌月末
株数見直し 毎年2月、5月、8月、11月末に発行済株式数を変更 (原則として)毎年7月末に浮動株比率の見直し
算出開始日 2020年7月20日 2003年4月1日
算出基準日
(基準値)
2016年11月31日 (1,000) 2003年3月31日(1,000)

◆ 新規銘柄の採用時期

東証REIT指数は、新規上場日の翌月末(最終営業日)に採用されますが、日経ESG-REIT指数では、独自の採用基準を満たした銘柄のみが(原則として)毎年11月末に指数に組み入れられます。

◆ 採用基準(流動性基準)

日経ESG-REIT指数では指数連動を目指す商品の流動性向上のために、構成銘柄について独自の採用基準を設けています。

  • 新規の採用銘柄については、毎年10月末(以下、基準日)時点において、①時価総額が200億円以上、②直近1年間の1日平均売買代金が5000万円以上、③上場後2カ月以上が経過という流動性基準を満たした銘柄のみを対象としています。
  • 前年度の採用銘柄については、基準日時点において、①時価総額が100億円以上、②直近1年間の1日平均売買代金が2500万円以上を満たす銘柄を対象としています。

◆臨時採用

新規上場銘柄は定期見直しの際に採用するのを原則としていますが、新規上場した月の月末時点で、当該銘柄の時価総額が全J-REITの時価総額合計の1%を超えていた場合には、当該銘柄を上場翌々月第5営業日に採用されます。また、構成銘柄の新設合併による新規上場銘柄は上場日から採用されます。

◆臨時除外

整理銘柄に指定された場合、原則として指定日から5営業日後に除外されます。
(東証REIT指数は4営業日後に除外されます。)

◆日経ESG-REIT指数の指数連続性について

日々の指数値は以下の算式により計算されます。

指数値 = Σ( 株価 × 発行済株式数 × ESG係数 ) ÷ 除数

指数の連続性を維持するために、除数が調整されていきます。
銘柄の採用や除外、公募増資や第三者割当増資などによる発行済株式数の変動などの際、除数が調整されて指数の連続性は維持されていきます。

セクター別の時価総額比率 2023年12月末時点(日経ESG-REIT指数とJリート市場全体)

Jリート市場全体と比べて、物流の割合が高く、住居、ホテルの割合が低い。

日経ESG-REIT指数の各リートセクター別の割合、Jリート市場の各リートセクター別の割合

※小数点第2位を四捨五入しているため、グラフの合計値が100%にならない場合があります。

セクター別の時価総額比率(日経ESG-REIT指数とJリート市場全体)

※2023年12月末時点
※出所: Bloomberg, 不動産情報ポータル, 日経新聞社より日興アセットマネジメントが作成

【上場ESGリートの特徴1】 日本初*のESG要素を取り入れたJリートETF

東証上場のJリートETFの中では、初めて*ESGのスクリーニングを取り入れたリート指数への連動を目指します。

E(環境)・S(社会課題)・G(ガバナンス)の3要素を重視した経営は、企業の中長期的な成長をもたらし、持続可能な社会の形成へとつながります。ESG投資によって、企業価値向上と投資リスクの軽減を図ります。この観点を不動産投資法人であるJリートに適用しました。

*日興アセットマネジメント調べ。

【上場ESGリートの特徴2】 信託報酬は0.165%(税抜0.15%)以内*

上場ESGリートの信託報酬は、0.165%(税抜0.15%)以内となります。

投資家のみなさまの長期的なESG投資および持続可能な投資(SI:Sustainability Investment)を実現するために、東証に上場しているリート関連指数に連動するETFとして、低水準の信託報酬料率に設定しています。

*2024年3月12日時点。日興アセットマネジメント調べ。

【上場ESGリートの特徴3】 少額でリートに分散投資

上場ESGリートは1万円程度*でお取引いただけます。当社の上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(1345)の最低投資金額が18万円程度*なのに対して、より少額でご投資いただける金額設定としました。

*2024年3月22日時点。手数料などの費用は含みません。

【上場ESGリートの特徴4】 決算日は年4回、3カ月ごとの分配

上場ESGリートは1年に4回、1・4・7・10月の8日に決算日があり、分配金が支払われます。

※分配金額は収益分配方針に基づいて委託会社が決定しますが、委託会社の判断により分配金額を変更する場合や分配を行なわない場合もあります。

現在の価格はどれくらい?

最新の市場価格は「上場インデックスファンド日経ESGリート 基本情報」でご確認いただけます。

上場ESGリートの基本情報

項目 内容
銘柄名 上場インデックスファンド日経ESGリート(銘柄コード:2566)
銘柄コード 2566
連動を目指す指数 日経ESG-REIT指数
上場日 2020年9月7日(月)
上場取引所 東京証券取引所
取引所売買単位 10口
決算日 年4回 (毎年1月、4月、7月、10月の8日)
信託報酬 年率0.165%(税抜0.15%)
インディカティブNAV 東証の取引時間中に計算・公表

さらに詳しい内容は、販売用資料(PDF)をご覧ください。



上場インデックスファンド日経ESGリート

2566 - 上場インデックスファンド日経ESGリート
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留意事項
商品概要


日興アセットマネジメントは、日本のリートに投資をする3つのJリートETFをご用意しています。

銘柄コード 1345 2552 2566
ファンド名 上場Jリート

上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型
上場Jリート(ミニ)

上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)
上場ESGリート

上場インデックスファンド日経ESGリート