株価指数は、その国の株価の推移や株価水準を示す指数です。株式市場のあるところには必ずといっていいほど、株価指数が存在する上、主要な株式や新興市場の株式などを対象とした株価指数もあることから、その種類は膨大です。しかしながら、それらの株価指数も、大きく分けると「株価平均型株価指数」と「時価総額加重型株価指数」の2つの種類に分けることができるため、大まかな特徴を確認することができます。

株価平均型株価指数

株価の平均とは、例えば日経平均株価であれば、基本的には指数を構成する225銘柄の株価の平均値です。日経平均株価やNYダウ工業株30種平均などは歴史が古く知名度が高いことから、ニュースなどでの紹介にも用いられてます。また、単位が「円」や「米ドル」などその国の通貨で表示されており、投資家のみならず一般の方にも親しまれています。なお、「構成銘柄の株価の平均」であることから、株価の高い銘柄(値がさ株)の株価変動が指数に与える影響が大きくなります。

時価総額加重型株価指数

時価総額とは、株価に企業の発行している株式数を乗じて算出するものです。時価総額の変化とは、指数を構成する企業の時価総額の合計を基準日となる一時点の時価総額合計との比較を示します。そのため指数は「ポイント」という単位で表示されます。ちなみに、世界の多くの株価指数が「時価総額加重型」です。なお、「時価総額」をもとに指数が算出されていることから、時価総額の大きな銘柄の株価変動が指数に与える影響が大きくなります。

ETF(上場投資信託)は、様々な株価指数への連動を目的として作られていますが、ETFへの投資にあたって、「株価平均型株価指数」と「時価総額加重型株価指数」のどちらが有利、不利ということはありません。上記の指数変動の特徴を理解しつつ、注目する株価指数がどういった銘柄から構成されているか、何銘柄程度で構成されているかなどを知ることで、株価指数の意外な面がたくさん見えてくるのではないでしょうか。

「株価平均型株価指数(A)」および「時価総額加重型株価指数(B)」への連動を目的としたETF銘柄例
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2011年3月30日終値)
売買単位 最低投資金額(概算)
(A)上場225
(1330)
日経平均株価(日経225) 9,920円 10口単位 99,200円
(B)上場TOPIX
(1308)
TOPIX(東証株価指数) 871円 100口単位 87,100円

*最低投資金額(概算)は、2011年3月30日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。