米国株式は堅調で、10月中旬には主要な株価指数が最高値を更新する場面が度々みられました。
株価を押し上げた主な要因に、米国経済に対する見方の改善があります。同国では、8月にかけて3ヵ月連続で雇用統計が労働需要の緩和を示したことで、経済が急速に悪化する「ハードランディング(急失速)」への警戒感が高まりました。しかし、9月の雇用者数が市場予想を大幅に上回る伸びを示したほか、コア小売売上高が5ヵ月連続で増加するなど、10月に発表された経済指標が景気の底堅さを示し、経済が緩やかに減速しつつも大きな落ち込みには至らないという、「ソフトランディング(軟着陸)」の観測が強まっています。経済が成長を続ける「ノーランディング(無着陸)」を実現できるとの見方もあります。

一方で、経済の底堅さを背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが緩やかになるとの見方が強まっています。また、トランプ氏が大統領に返り咲き、同氏の政策を背景にインフレが加速するとの憶測が拡がったこともあり、足元では長期金利が上昇しており、選挙を前に株式市場のボラティリティが高まっています。

しかし、発表が本格化している2024年7〜9月期決算において、市場予想を上回る実績などを発表する企業が見られているほか、右下のグラフで示すように、今後の利益成長が予想されていることは相場の支えになるとみられます。また、大統領選挙後には不透明感が払しょくされ買いにつながることが期待されます。

米国株式市場の成長を捉えるツールとして、米国を代表する株価指数への連動をめざすETF(上場投資信託)への投資をご検討されてはいかがでしょうか。

米国の主要株価指数(円ベース)の推移/S&P500指数の年間EPS(一株当たり利益)の推移

「円換算したS&P500 指数」への連動を目的としたETF:上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(TTM、円建て)」への連動を目的としたETF:上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)為替ヘッジなし
ETF〔愛称〕
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2024年10月29日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額(概算)
上場S&P500米国株
〔1547〕
円換算したS&P500指数 9,717円 東京証券取引所 10口 97,170円
上場ダウ平均米国株(為替ヘッジなし)
〔2235〕
ダウ・ジョーンズ工業株価平均(TTM、円建て) 2,822円 東京証券取引所 10口 28,220円

*最低投資金額(概算)は、2024年10月29日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。