IMF(国際通貨基金)は、4月に最新の世界経済見通しを発表しました。これによると2023年は、新興国で経済の持ち直しが続くものの、欧州を中心とした先進国での成長鈍化などに伴ない、世界のGDP成長率は2.8%に落ち込むことが予測されています。ただし、2024年には3.0%に持ち直し、緩やかな加速が想定されています。

欧米では足元で、中央銀行の目標を大きく上回る高インフレが続く中、さらなる利上げが実施される可能性が高く、これまでの利上げとあわせた効果などから、景気は減速を余儀なくされると見込まれています。しかし、これまでの世界経済の成長過程を振り返ると、成長ペースや景気の良し悪しは多くの場合、国・地域または先進国・新興国間でばらつきがあり、一様ではありませんでした。例えば、世界的な金融危機の影響で景気が悪化した2009年においては、多くの先進国がマイナス成長を余儀なくされた中、新興国は全体でプラス成長を維持し、底堅さを発揮しました。このように、世界経済は成長のけん引役となる顔ぶれを変化させながら、全体ではおおむね拡大基調を続けてきました。

こうした中、世界株式(日本除く)のパフォーマンスの推移をみると、2000年代初めのいわゆるITバブルの崩壊や2008年のリーマン・ショック、2020年のコロナ・ショックなどを契機に大幅な調整を余儀なくされる局面もあったものの、世界経済の成長とともに株価水準を切り上げ、上昇を続けてきました。こうしたことを踏まえると、長い期間では、経済成長と株価には関連性があると考えられ、引き続き世界経済の拡大が見込まれる中、今後も世界株式は中長期的に上昇していくことが期待されます。

世界経済の成長を中長期的に捉えるツールとして、世界の先進国(日本除く)・新興国の株式から構成される株価指数への連動をめざすETF(上場投資信託)への投資をご検討されてはいかがでしょうか。

世界(日本除く)の株価指数とGDP規模の推移 GDP成長率の推移

円換算した「MSCI ACWI ex JAPAN インデックス」への連動を目的としたETF
: 「上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本」
ETFの愛称
〔銘柄コード〕
対象指数 売買単価
(2023年4月25日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額(概算)
上場MSCI世界株
〔1554〕
MSCI ACWI ex JAPAN インデックス 3,267円 東京証券取引所 10口 32,670円

*最低投資金額(概算)は、2023年4月25日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。