近年、海外の国々の高成長や高金利などを背景に、海外の株式や債券への投資が人気を集めています。そうした中、株式と債券への投資ではどちらが有利なのか、大変気になるところではないでしょうか。

一般に、株式と債券とではリスクの大きさが異なることから単純に比較することはできませんが、下図の世界株式と世界債券の年間騰落率(米ドルベース)を見ると、1995年からの5年間や、2003年からの4年間は、株式に投資をすることで、大きな収益を得ることが出来ました。一方、2000年からの3年間や、2007年からの2 年間は債券に投資をするのが望ましい時期でした。こうした動きを、世界経済の成長率と比べると、概ね世界経済が堅調な局面では、株式が有利に、世界経済が減速するような局面では債券投資が有利になっていたことがわかります。また、各資産の動きには、翌年の世界経済の動向を織り込むような傾向が見られており、世界経済の「変化」が影響していると考えられます。ただし、世界経済の「変化」を先読みすることは大変難しいことから、資産運用にあたっては、世界経済の先行きを考えながら、株式の大きな「収益力」と債券の安定した「金利収入の力」を上手く利用し、バランスよく投資をすることが肝要でしょう。

こうした「株式」と「債券」への投資には「ETF(上場投資信託)」を活用することで、様々な資産配分を考えながら、気軽に投資を行なうことができます。ETFでご自身にあった分散投資をご検討されてはいかがでしょうか。

世界の経済成長率および世界株式と世界債券の年間騰落率

上記指数への連動を目的としたETF銘柄例
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2011年5月19日終値)
売買単位 最低投資金額(概算)
上場外債
(1677)
シティグループ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース) 44,000円 10口 440,000円
上場MSCIコクサイ株
(1680)
MSCI-KOKUSAIインデックス 1,100円 10口 11,000円

*最低投資金額(概算)は、2011年5月19日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

(IMFなど信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。