2016年10月24日
新興国株式は、今年2月以降、海外投資家による資金流入などを背景に上昇傾向が続いています。特に夏以降、流入加速を背景に、先進国株式を大きく上回って推移しています。
この背景には、新興国の景気見通しの改善が進んでいることが挙げられます。GDP(国内総生産)などを半年程度先行するとされるOECD景気先行指数を見ると、足元でインドやブラジルが先進国(G7)を上回るなど、改善傾向となっています。個別では、資源価格の下落の影響を余儀なくされたブラジルにおいて、原油価格の反転などから、景気に底打ち感がみられるほか、景気減速懸念が強まっていた中国でも、堅調なインフラ投資などを背景に、景気鈍化に落ち着きがみられます。さらに、比較的高い経済成長が続くインドでは、インフレ率の落ち着きを背景に利下げを実施しており、景気のさらなる押し上げ効果が期待されています。
また、近年の新興国経済は国別ではバラツキがあるものの、10月に発表されたIMF(国際通貨基金)の世界経済見通しでは、新興国全体の成長率見通しは、16年が4.2%、17年が4.6%と成長加速が予想されています。
主要先進国の緩和的な金融政策も追い風となっており、再加速への条件が整いつつある新興国株式は、魅力的な投資対象として、さらに注目を集めると期待されます。新興国の成長を捉えるツールとして、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」への連動を目的としたETF(上場投資信託)の活用をご検討されてはいかがでしょうか。
ETF(愛称) (銘柄コード) |
対象指数 | 売買単価 (2016年10月20日終値) |
上場市場 | 売買単位 | 最低投資金額(概算)** |
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上場MSCI エマージング株 (1681) |
MSCI エマージング ・マーケット・インデックス |
1,194円 | 東京証券取引所 | 10口 | 11,940円 |
** 最低投資金額(概算)は、2016年10月20日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。
※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。