オーストラリアのREIT市場は、1960年の米国や1969年のオランダなどに次いで、1971年に創設された歴史のある市場です。また、現在の市場の時価総額※1は、約732億豪ドル(2011年5月26日現在、約6.3兆円※2)と、米国に次いで世界第2位の規模を誇っており、世界のREIT市場を見る上でかかせない市場となっています。

※1 S&P/ASX200 A-REIT指数ベース、※2 1豪ドル=81.54円(2011年5月26日)で算出

加えて、オーストラリア経済は、リーマン・ショック後もプラス成長を維持するなどファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が良好であり、個人消費の持ち直しや企業の生産活動および業績の回復などを受け、不動産市況は明るさを増しています。下図にみるように、例えばオフィスの入居率は改善傾向にあり、景気回復を受けた雇用の拡大傾向がオフィス需要を高めているとみられます。今後、オフィスの入居率の改善が続くようであれば、それを通じたオフィス賃料の上昇が期待されることから、収益の源泉が賃料収入であるREITにとっては、追い風になると考えられます。歴史や市場規模とともに、こうした点がオーストラリアREIT市場の大きな魅力となっているようです。

このように、世界で注目される「オーストラリアのREIT市場」への投資は「S&P/ASX200 A-REIT指数」への連動をめざす「ETF(上場投資信託)」の活用がわかりやすく便利です。「S&P/ASX200 A-REIT指数」は、現在、オーストラリアREITを代表する17銘柄で構成されています。ETFの活用でオーストラリアREITへの分散投資をご検討されてはいかがでしょうか。

オーストラリア(シドニー)のオフィス賃料(年間)および入居率

上記指数への連動を目的としたETF銘柄例
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2011年5月26日終値)
売買単位 最低投資金額(概算)
上場Aリート
(1555)
S&P/ASX200 A-REIT指数 1,019円 10口 10,190円

*最低投資金額(概算)は、2011年5月26日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

出所:ジョーンズラングラサール

※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。