2017年3月16日
足元の日本株式市場の投資環境は、国内外の景況感や企業の業績改善が見込まれるものの、米国の金融政策動向や欧州主要国の政治リスクなど、市場のボラティリティ(変動性)の上昇をもたらす外部要因が数多く見受けられる状況です。一般的に、株式市場の値動きは、まっすぐな右肩上がりの動きとなるものではなく、様々な材料を織り込みながら上昇・下落を繰り返します。株式投資において、高配当株式への投資は、比較的高い配当が得られることから相対的に下値抵抗力が強い傾向にあり、ポートフォリオのボラティリティを低く抑える効果があります。
3月13日に上場したETF「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ) 」が連動を目指す指数)*1)は、「高配当利回り」と「低ボラティリティ(低い価格変動性)」に着目し、 ベータヘッジを行なう株価指数です。同指数は、日本の株式市場に上場する銘柄(金融関連を除く)のうち、一定の市場流動性を持ち、配当利回りが相対的に高い銘柄で構成されています。さらに、銘柄間の相関などを考慮し、全体の値動きをある程度抑えるように銘柄の投資比率を調整しています。加えて、この株式の買いポジションのパフォーマンスに対して、市場感応度を考慮した市場価格変動をマイナス値で掛け合わせることで、株式市場全体の変動から生じる影響を抑えます(ベータヘッジ)。この指数の過去(2007年5月末~2017年2月末)のリターンをみると、TOPIX(東証株価指数)を上回り、概ね堅調な推移となっています。
当ETFは、同指数が採用している株式に投資を行なうとともに、TOPIXなどの株価指数の先物取引の売り建てを行なうことで、指数に連動することをめざします。より値動きの小さいパフォーマンスをめざすETF(上場投資信託)を、資産運用の選択肢のひとつにご検討されてはいかがでしょうか。
ETF(愛称) (銘柄コード) |
対象指数 | 売買単価 (2017年3月15日終値) |
上場市場 | 売買単位 | 最低投資金額(概算)*2 |
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上場高配当 低ボラティリティ(βヘッジ) (1490) |
MSCIジャパンIMIカスタムロングショート戦略85%+円キャッシュ15%指数 | 10,040円 | 東京証券取引所 | 10口 | 100,400円 |
*2 最低投資金額(概算)は、2017年3月15日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。
※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。