2018年1月26日
2017年は、米国を中心に世界経済が改善し、貿易の拡大や資源価格の持ち直しにつながったものの、米国では物価の上昇に加速はみられず、金利上昇が緩やかであったことなどから、新興国株式は、堅調な資金流入に支えられ、年間を通じて上昇基調となりました。
個別の国をみると、ブラジルは、足元でインフレ率が低下すると共に、消費や鉱工業生産の持ち直しなどを背景に、景気が改善しています。インドは、2016年から17年にかけて実施された高額紙幣廃止や財・サービス税(GST)導入などによる影響などから、景気は減速しましたが、今年は緩やかな改善が見込まれます。中国は、供給側の構造改革が政府目標に掲げられており、過剰生産能力を抱える産業を中心に投資が抑制され、経済成長はやや鈍化すると予想されていますが、堅調な消費や輸出により、景気は底堅く推移するとみられます。インドネシアは、資源需要の高まりから輸出が伸び、政策によりインフラ投資が拡大したことなどから、経済は好調で、今年は経済成長の加速が予想されています。ロシアは、消費拡大などを背景に、2017年は3年ぶりのプラス成長に転じたとみられ、今年も緩やかな回復が続くとみられます。
今後、予想以上に米国景気が過熱した場合、金利引き上げペースが速まり、米金利や米ドルの上昇が新興国の米ドル建て債務の増大につながり、新興国からの資金流出をもたらす可能性があります。しかし、米国の利上げは緩やかなペースで行なわれるとみられるほか、世界的に景気拡大が続く見通しであることなどから、引き続き新興国経済にとって良好な環境が続くと考えられます。引き続き堅調な推移が期待される新興国の株式市場への投資には、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」への連動を目的としたETF(上場投資信託)の活用をご検討されてはいかがでしょうか。
愛称 | 上場MSCI エマージング株 |
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銘柄コード | 1681 |
対象指数 | MSCI エマージング・マーケット・インデックス |
売買単価(2018年1月25日終値) | 1,683円 |
上場市場 | 東京証券取引所 |
売買単位 | 10口 |
最低投資金額(概算)* | 16,830円 |
* 最低投資金額(概算)は、2018年1月25日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。
※上記は過去のものおよび予測であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。