2月下旬以降、米国などで新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感が強まったことで金融市場が大きく混乱する展開となり、J-REIT市場も大きく値下がりしました。その後、コロナ禍による経済活動の抑制が景気の下押し圧力となる一方、世界各国・地域による金融緩和策や足元での経済活動の一部再開などが下支えとなり、J-REIT市場は回復をみせています。そして、都心5区のオフィス平均空室率は依然として低水準ではあるものの、6ヵ月連続で上昇するなど、J-REITを取り巻く環境に変化がみられます。

*三鬼商事による東京ビジネス地区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の2020年8月の値

このような環境下、市場では新たな投資需要によるJ-REITの需給改善期待が高まっています。指数算出会社の英FTSEラッセル社は、今月下旬から2021年6月までの3ヵ月毎に行なう定期銘柄入れ替えの際に、FTSEグローバル株式指数のシリーズ指数にJ-REITを組み入れることを発表しました。指数に連動した投資成果をめざすパッシブ運用(ETF(上場投資信託)やインデックスファンドなど)を行なう機関投資家などは、組み入れられたJ-REIT銘柄を指数のウエイトに基づき買い入れるため、こうしたパッシブ運用による多額の資金がJ-REITに流入することが見込まれます。8月下旬に同社より発表された、指数の構成に加えられるJ-REIT銘柄は、J-REIT上場銘柄の約9割に及びます。この結果、対象指数をベンチマークとするETFなどを経由し、新たな資金がJ-REITに流入することになります。

コロナ禍において先行きが不透明な市場環境ではあるものの、今後、投資家の裾野が広がることが見込まれるJ-REITへの投資を視野に、東証REIT指数や日経ESG-REIT指数への連動を目的とした「ETF(上場投資信託)」での資産運用をご検討されてはいかがでしょうか

日経ESG-REIT指数、東証REIT指数とTOPIXの推移

「東証REIT指数」への連動を目的としたETF:「上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型」/「上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)/「上場インデックスファンド日経ESGリート」」
ETFの愛称 上場Jリート 上場Jリート(ミニ) 上場ESGリート
銘柄コード 1345 2552 2566
対象指数 東証REIT指数 東証REIT指数 日経ESG-REIT指数
売買単価(2020年9月23日終値) 1,709円 1,804円 956円
上場市場 東京証券取引所 東京証券取引所 東京証券取引所
売買単位 100口 1口 10口
最低投資金額(概算)* 170,900円 1,804円 9,560円

* 最低投資金額(概算)は、2020年9月23日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。