12月21日から適用された米NASDAQ100指数の構成銘柄の定期見直しで、新規採用と除外される各6銘柄が入れ替えられました。新規採用銘柄には、新型コロナウイルス感染拡大により環境が変化するなか、大きく成長した企業も含まれています。例えば、自宅で受講可能なフィットネスクラブなどを展開する「ペロトン・インタラクティブ」や、テレワークを円滑に進めるサポートツールなどを開発する「アトラシアン」などが組入れられました。一方、除外銘柄には、感染拡大が向かい風となっている、大手旅行会社「エクスペディア・グループ」や、化粧品の販売を手掛ける「アルタ・ビューティ」などがあります。

同指数は、世界最大の新興企業向け市場、ナスダックにのみ上場する、金融業を除く時価総額上位100社で構成される株価指数であり、GAFAM(Google(持株会社アルファベット)、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)に代表される世界最大級のテクノロジー企業が顔を並べています。構成銘柄の定期入れ替えは、毎年12月に、同年10月末時点の株価および11月末時点の発行済株式総数を基に、以下のルールに則り行なわれます。
① 既存の構成銘柄の場合、ナスダック市場における時価総額の上位100位以内であれば継続採用。
② ①が100社未満の場合、101位から125位までで、かつ前年の定期変更時に上位100位内の銘柄を順に継続採用。
③ ①および②で100社に満たない場合、既存の構成銘柄以外の中で最も時価総額が大きい順に採用。

なお、構成銘柄がナスダック以外の米国市場にも上場した際などには、定期入れ替え時でなくても、都度入れ替えが行なわれます。2020年4月以降では、4月にオンライン会議システムを開発する「ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ」、7月には新型ウイルス向けワクチン開発で注目される「モデルナ」が新たに採用されるなど、計6回の臨時の入れ替えが行なわれました。

このようにNASDAQ100指数は、ナスダックに上場する時価総額の大きい銘柄で構成されるため、大きな環境の変化を乗り越えて成長を続ける銘柄が多く組み入れられています。厳選された米国の新興企業などの成長に期待する投資には、同指数への連動をめざす「ETF(上場投資信託)」の活用をご検討されてはいかがでしょうか。

NASDAQ100指数の入れ替え銘柄

NASDAQ100指数への連動を目的としたETF銘柄: 「上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジあり」「上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし」
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2020年12月21日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額
(概算)
上場NASDAQ100米国株(為替ヘッジあり)(2569) NASDAQ100指数
(円建て、円ヘッジ)
2,302円 東京証券取引所 10口 23,020円
上場NASDAQ100米国株(為替ヘッジなし)(2568) NASDAQ100指数
(円換算ベース)
2,274円 東京証券取引所 10口 22,740円

* 最低投資金額(概算)は、2020年12月21日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。