欧米の政府債務の問題などに端を発した世界的な金融市場の混乱の影響を受け、Jリート市場は8月に入り、大きく下落しました。その後、金融市場がやや落ち着きを取り戻したことや、日銀による追加の金融緩和策が決定され、その中でJリートの買入れ上限が従来の1,000 億円から1,100 億円へと拡大されたこと、また、実際の買入れによる下支え効果などが好感され、8月中旬には反発する展開となりました。こうしたことを受け、8月の東証REIT指数のパフォーマンスは、TOPIX(東証株価指数)を上回る堅調なものとなりました。

足元においても、日銀によるリートの買入れは、直接的な価格押し上げ効果に加え、市場に一定の安心感を与えていると考えられます。こうした安心感を背景に、運用利回りの獲得手段として、相対的に高い分配金利回りが見込まれるJリートに目が向けられやすくなっていると考えられます。また、そもそもリートの収益の源泉は賃料収入であり、一般の企業収益などと比較して、収益が見込みやすいといった点が、依然不透明な状態が続く金融市場において、評価された可能性があるとみられます。

こうした底堅さを示すJリートを捉えるツールの一つとして、東京証券取引所に上場する全リートを対象に算出された「東証REIT指数」への連動を目的とした「ETF(上場投資信託)」の活用を検討してはいかがでしょうか。ETFへの投資で、比較的少額の資金でリートへの分散投資が可能となります。

東証REIT指数とTOPIX(東証株価指数)の推移

「東証REIT指数」への連動を目的としたETF:「上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型」
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2011年9月1日終値)
売買単位 最低投資金額(概算)
上場Jリート
(1345)
東証REIT指数 994円 100口 99,400円

*最低投資金額(概算)は、2011年9月1日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。