欧州の財政問題に対する不安や世界的な景気減速懸念の高まりなどを背景に、日本株式市場は大きく下落する展開となりました。しかしながら、株価の調整が進んだことにより、一部では割安感あるいは売られ過ぎ感も指摘されるようになりました。

下図は、日本の株式配当利回りと10年国債利回りの推移です。近年、事業の効率化や業績改善などを背景に、日本企業による株主還元が活発化しています。それにより、企業の配当総額は増加傾向にあり、日本株式の配当利回りは比較的高い水準で推移していましたが、足元の株安を受け、配当利回りの上昇がさらに進んでいます。また、配当利回りが上昇する一方、10年国債利回りは、投資家のリスク回避傾向の強まりなどを受けて低下基調となっており、これらの利回り差(株式配当利回りと10年国債利回りの差)は2009年初め(リーマン・ショック後の株安進行時)の水準に近づいています。歴史的にみても高い水準にある配当利回りや、拡大した利回り差などを考えると、株式投資の魅力が高まりつつあると考えられます。

こうした中、配当利回りに着目した投資をご検討されるのであれば、「東証配当フォーカス100指数」への連動を目的とした「ETF(上場投資信託)」に注目してはいかがでしょうか。同ETFを活用することで、比較的少ない金額で、高配当利回り銘柄へのパッケージ投資をすることが可能となります。

Vol.21 ETFで、配当利回りに着目した投資を

「東証配当フォーカス100指数」への連動を目的としたETF:「上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)」
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2011年9月8日終値)
売買単位 最低投資金額(概算)
上場高配当
(1698)
東証配当フォーカス100指数 891円 10口 8,910円

*最低投資金額(概算)は、2011年9月8日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。