2011年11月21日
欧州の財政問題や世界景気の減速に対する懸念の強まりなどを背景に、世界の株式市場が下落する中、日本の株式市場も軟調な推移となっています。TOPIX(東証株価指数)を構成する企業を、時価総額と流動性に応じて「大型株」「中型株」「小型株」と分類した規模別株価指数のパフォーマンスを見ると、2011年は、「大型株」の下落が目立っています。
「大型株」には、日本を代表する大企業が多く含まれており、規模の大きさや流動性の高さなどを背景に、金融機関や海外投資家などが多く保有しています。「大型株」は、世界的に株価が上昇するような局面では、買われやすい反面、今年のように、世界的に株価が軟調に推移するような局面では、投資家のリスク資産圧縮の動きなどが「大型株」のパフォーマンスにマイナスの影響を与えていると考えられます。
一方、「中型株」や「小型株」に分類される企業は、「大型株」に比べると、相対的な経営基盤の脆弱さなどにより、業績が大きく変動するリスクがありますが、独自のビジネスモデルで高成長を遂げている企業などもあります。足元では、海外投資家比率が低い銘柄が多いことなどに加え、内需関連企業を中心に業績が堅調に推移していることなどが株価の下支え要因になっているとみられます。
2011年はこれまでのところ、相対的に中小型株のパフォーマンスが良い状況にありますが、過去の推移をみると、その時々によって、規模別株価指数のパフォーマンスは異なっています。今後の相場の先行きを考えながら、規模別株価指数への連動を目的としたETF(上場投資信託)を活用し、「大型株」、「中型株」、「小型株」への選別投資を検討されてはいかがでしょうか。
ETF(愛称) (銘柄コード) |
対象指数 | 売買単価 (2011年11月17日終値) |
売買単位 | 最低投資金額(概算)* |
---|---|---|---|---|
上場大型 (1316) |
TOPIX100 | 480円 | 10口単位 | 4,800円 |
上場中型 (1317) |
TOPIX Mid400 | 789円※ | 10口単位 | 7,890円 |
上場小型 (1318) |
TOPIX Small | 833円 | 10口単位 | 8,330円 |
※上場中型は11月16日の終値を記載。
*最低投資金額(概算)は、2011年11月17日終値(上場中型は11月16日の終値)×最低売買単位。
手数料などの費用は含みません。
(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)
●上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。