欧州債務問題の深刻化を背景に世界的にリスク資産が売られる傾向にある中、オーストラリアのリート市場は、2011年8月半ばを底に上昇基調を強めています。

こうした良好なパフォーマンスの背景には、欧州債務問題の深刻化などによる自国経済への影響を考慮し、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が、2011年11月以降、政策金利の引き下げを実施していることや、急激な豪ドル高が一服していることなどが挙げられます。
政策金利の引き下げにより、優良リートはその財務の健全性から金融機関から低利での資金調達が可能となるなど、リートの借入コストの低下が市場で好感されているとみられます。また、これまでの利上げの影響で懸念されていた住宅市場の低迷への懸念が緩和していることも、好材料となっているようです。加えて、オーストラリアのリートは、米国などの海外不動産を多く保有していることから、最近の豪ドル高の一服から、受取り賃料が増加するとの見方なども、リート市場の追い風になっていると考えられます。
オーストラリア経済が総じて堅調に推移する中、他国・地域のリートに比べ高い分配金利回りを有しているオーストラリアのリートは、今後も投資魅力の高い商品として注目を集めるものとみられます。

こうしたオーストラリアのリート市場を捉えるツールとして、「S&P/ASX200 A-REIT指数」への連動をめざす「ETF(上場投資信託)」への投資をご検討されてはいかがでしょうか。ETFを活用すれば、比較的少額からの分散投資が可能となります。

オーストラリアリート指数および同分配金利回りの推移

円換算したS&P/ASX200 A-REIT指数への連動を目的としたETF:「上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A-REIT)」
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2012年1月19日終値)
売買単位 最低投資金額(概算)
上場Aリート
(1555)
S&P/ASX200 A-REIT指数 880円 10口 8,800円

*最低投資金額(概算)は、2012年1月19日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。