新興国債券は、従来、投資家のリスク回避傾向が高まるような局面においては、各国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)にかかわらず、投資資金が流出する傾向があり、近年では、リーマン・ショック時にリスク資産とされる株式同様に値を下げる動きがみられました。しかしながら、その後の欧州などの債務問題に対する懸念が強まる局面では、底堅い推移となりました。

新興国は、1990年代から2000年代初めにかけて経験した通貨・金融危機の教訓から、外貨準備の積み上げなどを通じて対外債務返済能力を高めるなど、財政基盤の強化に努めており、多くの国が財政面で健全性を維持しているとみられることから、新興国債券の評価が進んだと考えられます。さらに、こうした新興国のファンダメンタルズの改善に伴ない、信用格付の改善傾向が続いていることや、新興国債券が相対的に高い利回り水準であることなども投資家に注目されています。足元において、世界経済の先行きには不透明感が強いものの、新興国の経済が相対的に底堅いことなどを考えると、引き続き新興国債券の投資魅力は高いといえそうです。

こうした新興国債券市場への投資機会を捉えるのであれば、「ETF(上場投資信託)」のご活用をご検討されてはいかがでしょうか。ETFを活用することで、比較的少ない資金で手軽に新興国債券への投資が可能になります。

主要資産の推移(円換算ベース)

※新興国債券:JPモルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス・プラス(ヘッジなし・米ドルベース)、新興国株式:MSCIエマージング・マーケット・インデックス(トータル・リターン、米ドルベース)、先進国株式:MSCI ワールドインデックス(トータル・リターン、米ドルベース)、これらは日興アセットマネジメントが円換算して使用しています。先進国債券:シティグループ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)

「上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債)」
上記は円換算した「バークレイズ・キャピタル自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス」への連動を目的としたETFです。
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2012年7月12日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額(概算)
上場新興国債
(1566)
バークレイズ・キャピタル自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス 51,100円 東京証券取引所 1口 51,100円

*最低投資金額(概算)は、2012年7月12日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。