2000年代以降、著しい経済成長を背景とした新興国への資金流入の活発化に伴ない、新興国の通貨は上昇傾向が続いてきました。足元では、米国の量的緩和策縮小の影響などから、新興国資産に対する売り圧力が高まり、新興国通貨も弱含みとなっていますが、今後、世界景気の回復傾向が鮮明化するとともに、新興国への注目が再び高まるようであれば、通貨の見通しも明るさを取り戻していくと考えられます。

主要な新興国通貨の対円でのパフォーマンスをみると、過去1年では、各国の経常収支の水準、構造改革の進展状況や政治の安定性などにより、まちまちの値動きとなった一方、過去5年間の中長期では、おおむねすべての国の通貨が上昇しました(左グラフ)。このように、新興国通貨の値動きは、短期的には外部環境に加え、各国の政治情勢、改革動向や経済指標などに大きく左右される傾向がみられるものの、新興国が依然高い成長余地を有していることなどを踏まえると、中長期的には通貨価値の上昇が見込まれます。

新興国資産への幅広い分散投資をお考えであれば、自国通貨建ての新興国国債で構成される「バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス(円換算ベース)」への連動をめざす「ETF(上場投資信託)」をご活用されてはいかがでしょうか。一般に新興国債券は、米ドル建てで発行されるものが多くなっていますが、自国通貨建ての債券への投資により、新興国債券の魅力的な利回りを享受しつつ、中長期的な成長が期待される世界の新興国通貨への分散投資が可能となります。

新興国通貨の値動きは各国まちまち / ETFの活用で幅広い分散投資が可能に

(出所:バークレイズ・キャピタル、信頼できると判断したデータ・情報をもとに日興アセットマネジメントが作成)

円換算した「バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス」に連動する投資成果をめざすETF:上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債)
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2014年2月27日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額(概算)
上場新興国債
(1566)
バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス
(円換算ベース)
60,000円 東京証券取引所 1口 60,000円

*最低投資金額(概算)は、2014年2月27日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。