ユーロ圏の金融政策を担うECB(欧州中央銀行)は3日の理事会で、政策を現状維持としたものの、企業への融資促進に向けて6月に導入を決めた長期資金供給オペの詳細を発表したほか、必要に応じて量的緩和を行なう用意があるとの姿勢を改めて示しました。また、同日に米国で発表された6月の非農業部門雇用者数は市場予想を大きく上回ったほか、失業率も前月比で低下し、2008年9月以来の水準へ改善しました。これらが好感され、7月3日の金融市場では、欧米株式相場が上昇し、米国のニューヨーク・ダウ工業株30種、S&P500指数やドイツのDAX指数だけでなく、世界の株式市場の動きを示す代表的な指標であるMSCI ACワールド指数も史上最高値を更新しました。

米国では、足元で雇用者数の増加ペースが加速しており、こうした動きは、同国のGDPの約7割を占める個人消費の拡大などを通じて、景気拡大の追い風になると期待されます。また、景気の先行き不透明感が 強まっていた中国でも、4月以降、景気下支え策が導入されたことなどから、足元で経済指標に改善が見られるようになっています。今後も、米・中を中心とした経済指標の堅調・改善などを背景に、世界景気の回復・拡大見通しの確度やペースが高まれば、世界の株価の上昇につながると見込まれます。一方で、米国での雇用・景気の改善は、利上げ見通しの前倒しにつながる可能性もあります。ただし、ECBの包括的金融緩和策の効果などから、ユーロ圏の金利が今後も低位で推移し、米国の長期金利の上昇をある程度抑えると見込まれることは、世界の株式市場にとってプラス要因と考えられます。

このような世界株式の上昇期待を捉えるツールとして、世界の先進国・新興国の株式から構成される株価指数への連動をめざす「ETF(上場投資信託)」への投資をご検討されてはいかがでしょうか。

世界株価および欧米国債利回りの推移

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

円換算した「MSCI ACWI ex JAPAN インデックス」への連動を目的としたETF:「上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本」
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2014年7月4日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額(概算)
上場MSCI世界株
(1554)
MSCI ACWI ex JAPAN インデックス 1,625円 東京証券取引所 10口 16,250円

*最低投資金額(概算)は、2014年7月4日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。