2014年8月20日
政府の成長戦略の中で、企業の収益力向上を通じて国民を潤すため、企業統治(コーポレート・ガバナンス)の強化が掲げられたことを受けて、金融庁と東証が企業統治の指針作りを8月から開始しました。
成長戦略では、企業が資本を効率的に使っているかどうかを表す指標であるROE(自己資本利益率)を世界水準に高めることが、企業統治強化の一つの目安とされています。足元で日本株式(日経平均株価)のROEは約8%と、米国(NYダウ工業株30種)の約19%に比べて見劣りし、海外投資家にとって日本株式の魅力が十分でない理由の一つとされています。このため政府は、機関投資家に議決権行使などを通じて、投資先企業の経営改善に向けた関与を促すスチュワードシップ・コードの策定や、経営のモニタリング体制強化のため、社外取締役の選任を促す法改正などによって、企業が既に高水準にある余剰資金をさらに積み上げるのではなく、投資などへ積極的に活用し、収益性向上に取り組むよう促しています。
日本株式のROEと株価の推移をみると概ね似た動きになっていることに加え、ROEとPBR(株価純資産倍率)の関係をみると、ROEが高いほどPBRが高い傾向にあることから、ROEの向上が株価の上昇につながるものと考えられます。将来のリスクに備えて余剰資金を積み上げる傾向にあった日本企業が、政府の取り組みなどに後押しされて、余剰資金を積極的に活用していくならば、ROEの改善を通じた株価の上昇が期待されます。
ROEに着目した投資をお考えであれば、ROEを銘柄選定の基準に組み入れた新たな株価指数「JPX日経インデックス400」への連動をめざす「ETF(上場投資信託)」の活用をご検討されてはいかがでしょうか。
ETF(愛称) (銘柄コード) |
対象指数 | 売買単価 (2014年8月19日終値) |
上場市場 | 売買単位 | 最低投資金額(概算)* |
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上場JPX日経400 (1592) |
JPX日経インデックス400 | 1,055円 | 東京証券取引所 | 1口 | 1,055円 |
*最低投資金額(概算)は、2014年8月19日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。
※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。