Vol.81 堅調な推移が続くＪリート市場に注目

最近のJリート市場は、堅調な推移となっており、Jリート全体の値動きを示す東証REIT指数は、昨年の高値に迫る展開となっています。その背景には、 Jリートの分配金利回りが株式など国内の他資産と比較して高い水準にあることが評価されていることに加え、不動産市況に明るさが増しており、特にJリート保有物件の約5割を占めるオフィス市場の改善が続いていることが挙げられます。三鬼商事が公表した東京都心5区の7月のオフィス空室率は、前月比0.25ポイント低下の6.20%と13ヵ月連続で改善しました。また、同5区の7月のオフィス平均募集賃料（1坪あたり）は16,663円と6月より0.34%上昇し、7ヵ月連続の上昇となりました。企業業績の回復傾向が鮮明となるなか、採用人数や業務の拡大に伴ないオフィス面積を拡大する企業が増加しています。需要の高まりを背景に、優良物件を中心として、新規募集賃料だけでなく更新時の賃料を引き上げる動きが拡がっており、平均募集賃料の上昇に寄与しているとみられます。

さらに、足元では、需給の逼迫化を背景に、既存ビルに加え建設中のビルへの移転を計画する企業もみられています。今後、賃料の上昇ペースが加速するようであれば、賃料が主な収益源であるリート各社の収益力を高めることにつながり、さらなるJリート市場の押し上げに寄与するものと期待されます。

堅調な推移が続くJリート市場への投資には、「東証ＲＥＩＴ指数」への連動をめざす「ETF（上場投資信託）」の活用をご検討されてはいかがでしょうか。同ETFを活用することで、比較的少額な資金で投資が可能になります。

（注）都心5区は、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区を指します。

（三鬼商事および信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成）

＊ 最低投資金額（概算）は、2014年8月28日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。