2014年10月31日
オーストラリアのリート市場は、2014年以降、9月に大きく下落する局面もありましたが、総じて堅調に推移しています。この背景として、オーストラリアの国債利回りの低下が続き、分配金利回りの高いリートが選好されたことが挙げられます。加えて、景気が緩やかに回復傾向となるなか同国のリートの収益拡大期待が高まったことも考えられます。
オーストラリアでは政策金利が歴史的に低い水準に維持されていることから住宅投資が堅調となっています。加えて、個人消費が拡大傾向となっていることも景気の下支えとなっているとみられます。しかしながら、中国経済の成長鈍化などを背景に資源価格が下落していることから、鉱業セクターの設備投資や資源輸出の落ち込みなどもあり、中央銀行であるオーストラリア準備銀行は、10月初旬の理事会において政策金利を過去最低の2.5%に据え置くことを決定しました。さらに、今後も、低金利政策を継続することを示唆しました。これにより、景気回復が後押しされることに加え、低水準にある資金調達コストによる新規物件取得などを通じたリート各社の収益力の高まりが期待されることは、リート市場にとって追い風になるとみられます。
緩やかな景気回復が続くなか、相対的に高い分配金利回りが魅力のオーストラリアのリート市場への投資には、「ETF(上場投資信託)」の活用をご検討されてはいかがでしょうか。ETFを活用することで、比較的少額な資金で投資が可能になります。
*オーストラリアリート指数は「S&P/ASX200 A-REIT指数」 、国債利回りは「オーストラリアの10年国債利回り」
ETF(愛称) (銘柄コード) |
対象指数 | 売買単価 (2014年10月30日終値) |
上場市場 | 売買単位 | 最低投資金額(概算)* |
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上場Aリート (1555) |
S&P/ASX200 A-REIT指数 | 1,450円 | 東京証券取引所 | 10口 | 14,500円 |
*最低投資金額(概算)は、2014年10月30日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。
※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。