株式市場にはアノマリーと呼ばれる、明確な理論や根拠があるわけではないものの、経験則的に起こりやすいとされている事象があります。今年注目したいアノマリーとしては、日米株式市場には「西暦の末尾の数字が5の年はパフォーマンスが良好」というものがあります。

この背景としては景気循環や設備投資循環のサイクルの影響など諸説ありますが、日米株式の、西暦の末尾の数字ごとの年間パフォーマンスの平均を見てみると、末尾の数字が5の年は日本株式では17.5%、米国株式では25.3%と他の年に比べて相対的に良好なパフォーマンスとなっています。加えて、年間パフォーマンスの勝敗数を見ても、5の年は日米ともに唯一の負けなしとなっていることが確認できます。さらに、米国では、今後の政策への期待値が高まることが背景にあるためか「大統領選挙の前年は株価が堅調となる」というアノマリーがあり、1950年以降で見ると、パフォーマンスは15勝1敗となっています。足元では、原油安の進展などを受け、株式市場は変動の大きい展開となっており、今後もこれらのリスクの動向には注意が必要です。しかしながら、2015年は「大統領選挙の前年」であるため、アノマリーに従うのであれば、米国株式の上昇が期待されることに加え、米国株式が上昇した年は日本株式も上昇するケースが多いことを勘案すると、米国の株高が日本に波及して日本株式が上昇することも期待できそうです。

日米株式市場への投資にあたっては、両国を代表する株価指数に連動する投資成果をめざすETF(上場投資信託)の活用をご検討されてはいかがでしょうか。

西暦の末尾の数字が5の年は日米ともに良好なパフォーマンス

日経平均株価は1949年~2014年の年次データを使用。ただし1949年の年間パフォーマンスについては1949年5月16日から同年12月末までのデータを用いて計算。S&P500は1930年~2014年の年次データを使用。

信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

「日経平均株価(日経225)」への連動を目的としたETF銘柄:上場インデックスファンド225
「S&P500指数」への連動を目的としたETF銘柄:上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2015年1月21日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額(概算)
上場225
(1330)
日経平均株価(日経225) 17,720円 東京証券取引所 10口 177,200円
上場S&P500米国株
(1547)
S&P500指数 2,632円 東京証券取引所 10口 26,320円

* 最低投資金額(概算)は、2015年1月21日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。