基準価額は、発行市場で指定参加者がETFの設定・交換(解約)の際に用いる価格です。図にありますように1日1回、ETFの保有有価証券の直近の引け値を使って計算されます。よって翌日のETFの取引が行なわれる時間にはすでに、最新の基準価額でも、現在のETFの資産価値とはずれがある可能性があります。また、海外資産を投資対象としたETFは、基準価額の算出に使われる評価為替レートは当日のレートですが、投資対象となる銘柄の引け値は前日の価格をもって計算されるため、更にずれがある可能性があります。
インデックス型のETFは、指数の動きに連動する運用成果を目指す投資信託ですので、その基準価額をベースに当日の指数の動きに連動して資産価値が変化しています。市場では、その資産価値と同じ価値のところで売買が行なわれるはずですが、需給要因によって、高く売買(プレミアム)されたり安く売買(ディスカウント)されたりすることがあります。
連動対象指数を定めないアクティブ型のETFは投資されている資産価値の変化に伴って、その資産価値と同じ価値のところで売買が行なわれることになりますが、インデックス型のETFと同様に需給要因によって、高く売買(プレミアム)されたり安く売買(ディスカウント)されたりすることがあります。
ETFコラム No3 にて価格について更に詳しくご説明しています。
基準価額の算出に使う引値と為替レートの時間関係
2023年10月6日更新