大きく分けて、日本で取引可能なETFは2種類あります。一つは国内で組成され、国内の金融商品取引所(東京証券取引所や大阪証券取引所)に上場しているETFを一般に国内籍ETFと呼び、全国の証券会社で取引が可能です。もう一つは、海外で組成されたETF(外国籍ETF)です。外国籍ETFのいくつかは国内の金融商品取引所にも上場していますが、大部分のものは海外の取引所に上場しており、特定の証券会社で、特定の外国籍ETFの売買が国内でも可能になっています。海外の取引所に上場しているETFを取引する場合には、その取引所がある国の通貨で取引するため、為替リスクを考慮する必要があります。

国内の金融商品取引所に上場しているETF一覧


国内籍ETFも多様化が進んでおり、特定の指数、例えば日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等の動きに連動する運用成果をめざし、運用されるインデックス型と、そのような連動対象指数を定めないアクティブ型のETFがあります。

インデックス型のETFでは、日本株の指数に連動するETFばかりでなく、海外の株価指数、例えば米国の代表的な株式指数であるS&P500指数に連動するETFや、中国の株価指数であるCSI300指数に連動する ETF、外国の通貨に連動するETF、金などの商品(コモディティ)の指数に連動するものもあります。そしてデリバティブを活用したETFも開発されました。また、日本の株価指数である東証株価指数(TOPIX)などに連動するETFが海外の証券取引所にも上場しています。

更に、日本の株式でも代表的な東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価の他にも色々な指数があり、その指数に連動するETFがあります。東京証券取引所では、資産別、規模別、業種別に指数が多数あり、一部がETFに採用されています。また、不動産投信(リート “REIT”)の「東証REIT指数」もあり、その指数に連動するETFも登場しています。当社が運用している上場Jリート(1345)は隔月に年6回分配する多頻度決算型のETFです。最近は対象指数の多様化だけでなく、分配頻度が年1回のものから、分配を年2回、隔月、毎月行なうETFも開発され、商品スキームの多様化も進んでいます。


また、連動対象指数を定めないアクティブ型のETFが導入されて、さらに新しいETFの開発余地が広がりました。様々な投資家のニーズに沿った商品が開発され、その種類もどんどん増えてくると考えられます。

主なETFの種類

国内籍ETFの指数外国籍ETFの指数
国内・海外株式 国内・海外株式
国内・海外債券 国内・海外債券
J-REIT(リート)・海外REIT(リート) J-REIT(リート)・海外REIT(リート)
コモディティ(商品) コモディティ(商品)
レバレッジ型・インバース型 レバレッジ型・インバース型

2023年10月6日更新