ETFの買い方は?
- 最終更新日:2024年11月5日(公開日:2024年2月16日)(2025年1月24日一部修正)
ETFを購入する流れについてご説明します。
まずは証券口座に買付に必要な資金が十分に入っていないと買付できませんので、資金がちゃんと入っているか確認してください。案外、資金が入っていなくて売買タイミングを逃がすようなことも起こりますのでご注意ください。
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ETFのキホンシリーズ
「ETFのキホン」シリーズでは投資家の皆様にETFを良く知っていただいて、より良く活用していただきたいとの思いで書かせていただいています。
STEP01ETFを理解する
STEP02ETFの種類を知る
ETF投資(買い方(取引所売買))
ETFの買い方(取引所売買)の流れを整理すると以下のようになります。
まずは買うETFの銘柄コードを確認してください。国内ETFは株式と同じ4桁の英数字※です。この英数字を間違うと、あるETFを買うつもりだったのに別のETFや株式を買ってしまうことが起こり得ます。
※2024年1月から銘柄コードに英文字が入るようになりました。(既存の銘柄コードは変わりません。)
※当社ウェブサイトの商品ページの銘柄コード記載例
取引単位を確認、買付代金を確認
東京証券取引所(以下、東証)上場の国内ETFの売買単位は1口、10口、100口、1,000口の4種類となっていて、銘柄によってまちまちです。
ちなみに取引所の価格は1口あたりの価格となっています。そのため買付にあたって最小限必要な金額を知るためには、売買単位と1口あたりの価格を掛け合わせることが必要です。
買付代金=売買単位×1口あたりの価格
なお、売買単位は整数倍になります。例えば10口の売買単位であれば、10口、20口、30口・・・となります。15口といった発注はできないこと(東証における売買の場合)にご留意ください。
また、実際の売買発注では、売買単位×1口あたりの価格に加えて証券会社に支払う売買手数料(消費税あり)が加わります。
※証券会社によって料金体系が異なり、一定の金額以下であれば手数料がかからない場合もあります。詳しくはお取引されている証券会社に問い合わせください。
ETF一覧で当社のETFの売買単位を確認 ※スマートフォンでご覧の方は各商品ページでご確認ください。
注文方法(取引所売買)を決める(指値注文/成行注文)
ETFは株式と同様に指値注文と成行注文の発注ができます。
このETFをある値段以内で買いたい場合や、値段は置いておいて、今すぐ、とにかく買いたいという場合があったりします。
自分のイメージした価格優先で取引したい場合は、指値(さしね)注文がいいでしょう。
一方、価格はいくらでもよいから、時間を優先して、売りたい・買いたい場合は、成行(なりゆき)注文を選択します。
このように、自身の希望に合わせて、取引の注文を使い分けることができます。
✓ 指値注文
「○○円(以下)で買いたい、○○円(以上)で売りたい」というように、指定した値段を限度に取引を執行する注文です。指定した値段かそれより有利な値段で約定できるのがメリットの一方、価格が予想と異なる値動きをした場合、約定しない(取引が成立しない)可能性があります。
*上図はイメージです。
✓ 成行注文
「いくらでもよいから買いたい、売りたい」というように、値段の限度を指定せず、最優先呼値の注文と取引を執行する注文です。売買が早く、(ほぼ)確実に約定することがメリットの一方、思わぬ値段で約定する可能性があります。
*上図はイメージです。
以上の指値注文と成行注文は通常注文と呼ばれていて、逆指値注文というものがあります。
投資家が指定した価格以上になったら買付、指定した価格以下になったら売付の注文を発注するものです。買付の場合は、価格が○○円以上になったら指値または成行注文を出し、売付の場合は、価格が○○円以下になったら指値または成行注文を出します。指定した価格になったら予め登録した注文を発注することで、株価を見ながら機動的に売買できない投資家には便利な注文です。
その他の確認事項
✓ 取引市場(東京証券取引所/私設取引システム(PTS))
東証上場の国内ETFは通常は東証で売買が行われます。
一方、東証を経由せずにETF/株式を売買できる私設取引システム(PTS: Proprietary Trading System)があり、投資家の同意を得てですが証券会社によっては東証より有利な売買できる場合は東証ではなくPTSに注文を回送(SOR:Smart-Order Routingと言います)することがあります。現在、日本のPTSはCboe(シーボー)ジャパンとジャパンネクスト証券、大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)の3社があります。
✓ 注文の有効期間
注文は当日や発注した週内は有効など、期日が指定できます。
✓ 預り区分
証券口座にはNISA口座、特定口座(源泉徴収あり)、特定口座(源泉徴収なし)、一般口座があります。お取引の証券会社で複数口座を持っている場合は、売買の際に指定しないといけません。間違うと訂正、預け替えができない場合がありますので間違えないように指定しましょう。
ご参考:ETF(上場投資信託)の税金
今回はETFの買い方、売り方(取引所売買)についてまとめてみました。
なお、海外上場のETFに関しては、東証上場の国内ETFとは違う取引制度と違うところがありますので、海外上場ETFのお取り扱いのある各証券会社にご確認ください。
(以上)
筆者 ETFセンター
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